阪口寿里さん|剣道からアーティストへ

阪口寿里さん|剣道

アスリートインタビューの第2回目は、剣道家であり現在は曼荼羅アーティストとして活躍されている阪口寿里さんです。

剣道で小学生の頃に個人戦で全国大会で優勝、高校でもチームを大将として日本一に導く活躍をされ、社会人になってからは大阪府警で活躍され、全日本選手権や警察剣道大会で実績を積み、日本代表として出場した世界選手権では団体戦優勝という結果を残されています。
そんな阪口さんは、現在は曼荼羅アーティストとして世界に挑戦をされています。

自分の作品が世界で認められ、多くの人に見て頂き何か感じ取って欲しいという思いで曼荼羅を描き続けておられます。
今回は、曼荼羅アーティストになるきっかけや転機、今後のビジョンなどについてお伺いしました。

プロフィール

阪口寿里(さかぐちじゅり)
1979年生まれ 42歳
大阪府堺市在住
点曼荼羅アーティスト
剣道六段

出身 愛知県名古屋市
中学校 宮崎県 高千穂中学校
高校 宮崎県 高千穂高校
社会人 大阪府警察剣道特別訓練員

主な戦歴

【小学生時】
全国大会個人 優勝

【中学校時】
全国大会個人 ベスト8

【高校時】
インターハイ団体優勝、準優勝 個人ベスト8
全国選抜大会団体 準優勝
玉龍旗団体 準優勝
国体出場

【社会人時】
世界大会団体 優勝
全日本女子剣道選手権大会 3位
全国警察選手権大会 準優勝、3位

⁡7歳より剣道を始め小学生の頃より成人するまでに⁡個人・団体共に日本一の実績を持つ。
日本代表選手となり世界大会でも優勝。

阪口寿里|剣道選手時代1

阪口寿里|剣道選手時代2

現役生活を終えてからは3人の男児(中学生、小学生双子)の育児に奮闘しながら⁡夫と共に少年剣道指導者として幼稚園児から中学生の育成に携わる。

2017年
幼少時代から好きだった“曼荼羅模様”を描いてみたい“と思い立ち1人でも多くの方の日々にアートを通じて豊かさ、元気、癒し、光をお届けし心豊かな人生を歩んでいけるようそんな祈りを込めて点曼荼羅アート作品を生み出すようになる。

長年の剣道修行で培った集中力を最大限に生かし個人からのオーダーに対応し、数センチの小さな作品から大きな施設や個人の邸宅などから依頼を受け60センチを超える大きな作品まで幅広い作品を生み出すようになる。

⁡点描の繊細さ、密度、パワーが他のアーティストとは圧倒的に違うと人気を呼び2年間で、合計300点以上の作品がお客様の元へ旅立ち個人、法人、美術展等様々なオーダーが殺到し現在は個人からのオーダーはストップせざるを得ない事態となっている。

⁡2020年
オーダーが殺到する中初の個展を開催。
作品を一目見たいと足を運んだ来場者は300人を超える。

作品の圧倒的なエネルギーに感銘を受け元気が出る。
いつまでも見ていたい。
実際に見たら言葉にならない・・・。
吸い込まれていく様な感覚。

強さって何だろう・・・。と思っていたが、作品を見ていると、あぁ・・・”強いは優しい愛“だと思った。
等、絶賛する感想が多く寄せられその場で涙を流す人々が続出する個展となった。

2021年
海外美術館プロモーション会社等から国内始め、ユネスコ、ルーブル、シンガポール、ドバイ等海外出展オファーも多数依頼されている。

オファー一覧

●第30回 国際平和美術展への展示
UNESCO(国際連合教育科学文化機関)
パリ本部ミロ・ホール

●ルーヴル美術館地下アートフェアSalon Art Shoppingへの展示
フランス•パリ

●National Museum of Singapore展覧会への展示
シンガポール

● WORLD ART DUBAI(アートフェア)への展示
ドバイ

【出展した美術展一覧】

●第28回 日本の美術~全国選抜作家展~

⁡世界に2つと同じ物はないオンリーワンの作品を製作している。

曼荼羅アーティスト阪口寿里1

セカンドキャリア

阪口さんは、剣道の選手を引退後に曼荼羅アーティストとして活動されていますが、その始まりや初期の活動について教えて下さい。

私は、2017年に曼荼羅アートに興味を持って、通信教育で書き方を学び、その後講師や作品の販売ができる権利を得るための認定資格を取得しました。

昔から何かを手作りすることが好きで、指導をしていた少年剣道の子供達に小袋などの小物を作ってあげたりしていました。
その延長で、曼荼羅アートのキーホルダーを作って子供たちにプレゼントしていたら、ネットショップで作品を販売してはどうかと保護者の方からアドバイスを頂き、全くの無知でしたがネットでの作品の販売を始めたんです。

少年剣道の記録用のブログを個人で作っていたので、そちらでも曼荼羅アートのことを描くようになったら、少しずつ注文を頂くようになりました。

転機

キーホルダーの他にもペンダント様々なサイズの作品をネットショップで販売されていますね。
私も事務所にフォトフレームに入った作品を飾っていますし、オリンピックに挑戦するアスリートへのプレゼント用に作品を書いて頂きました。
私はきれいで心に響く作品だと感じていて、もっと大きな作品を見てみたいと思っているのですが、そんな作品も手掛けられているのですか?
(後日、ページの一番最初に写真の作品を見せて頂きました。 圧巻でした。)

大切な人へのプレゼントや母の日の贈り物としても注文を頂いています。

ブログを見て下さった方や剣道を通じて知り合った人達からご依頼を頂くことで、今までに何百もの作品を描いて皆さんのお手元に届けることができました。
そのおかげで自分の技術もついてきたと感じている中で、私の作品を見た方達から本格的にアーティストとして活動してはどうかと言って頂くことも増えてきました。

最初は、自分の作品の価値や自分の力がどんなものなのかよくわからなかったのすが、背中を押してくれる人達からの言葉や海外の展示館への出店のオファーが来たりして、本格的にアーティストして挑戦してみたいと思うようになりました。

現在は、ある方からの依頼を受けて大きな作品を描いています。
もうすぐ出来上がる予定です。
海外の展示会のオファーについては、いろんなことを考慮して今回は見送ったのですが、今後は本格的にアーティストとして活動していきたいという思いは持っていて、東京での美術展への出店のためにも大きな作品を作っていく予定です。
曼荼羅アーティスト阪口寿里|作品5

ビジョン

今後は、これまでの活動を土台に本格的にアーティストとして活動することになるんですね。
具体的なビジョンなどはありますか。

そうなんです。
これまでは少年剣道の指導にも関わっていましたが、同時に2つの活動を真剣にやりながら、主婦として家のこともやっていくことは難しいので、曼荼羅アートに活動を絞って本格的に動いていこうと思っています。

今のビジョンとしては、ホテルに飾る作品として依頼を頂けるようになることを目指しています。
一流のホテルに飾って頂けるようになることを目指すと同時に海外での展示会への出店にも挑戦していきたいと思っています。
アートは国境を越えて評価を頂けるものなので、世界中で興味を持って頂けるような作品を描いていきたいと思っています。

そのためには、自分の作品を多くの人に知って頂くための取り組みを行ったり、人脈を広げていくなど、剣道の選手時代には考えなかったことにも取り組んでいかなければならないと思っています。
ただ、剣道を通じて培った人間関係を築く力や困難に向かっていく気持ちの強さは、アートの分野に挑戦する上での自分の大きな武器だと思っています。
さらに、私と出会った人が元気になると言って下さることが多いので、それは私の強みとして受け取って誰かに元気を与えられる人であることや作品を生み出すことを意識して活動していきたいと思っています。

曼荼羅アーティスト阪口寿里|作品6


阪口さん、この度はお話を聴かせて頂きありがとうございました。
これからの阪口さんの活躍を応援しています。
また素晴らしい作品を見せて下さい。

阪口寿里さんのホームページ、SNS

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インタビューの感想

阪口さんの話を聴かせて頂いて感じたことは、剣道で日本のトップレベルの選手として活躍するほどの集中力が曼荼羅の作品を制作する際にも活かされているということです。
剣道でも本当に調子のいい時は余計な雑念がなく、目の前の相手に集中できる感覚がありますが、阪口さんほどの選手になるとそのような集中状態になる機会が平均的な実力の選手よりも多かったと推測できます。
曼荼羅アートは、点描画という点の集合体で絵を描いていく手法なので、剣道の試合で発揮されていた集中力が作品を生み出す際にも発揮されているように感じました。

阪口さんの作品は、実物を見せてもらうと心が作品に引き付けられていることが感じられるほどの魅力があります。
この感覚は実物を見てこそ感じられるものでもあると思うので、美術展への出展や個展などの機会には、多くの人に作品を見にいって頂きたいと思います。

インタビュアー 衣川竜也

私もインタビューを受けて記事を掲載して欲しいというアスリート、元アスリートはご一報下さい。
あなたのデュアルキャリア、セカンドキャリアに関する記事を掲載させて頂きます。

インタビューの対象者、条件など

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