期待の量がアスリートの魅力と価値を表す

期待が集まるのは多くの人からの応援されているということ

私は、自分のファンやその競技に興味のある人達から向けられている期待値は、アスリートの魅力でもあり価値でもあると感じています。
アスリートに対してそれを応援する人は、選手の勝利、努力して成長する姿、驚き感動するパフォーマンスなどに期待をしています。
より多くの人に期待される選手ほど、注目をあるめることができていて、期待値が続いている間は選手としての価値があるということも言えるのではないでしょうか。

プロ野球とアスリートに向けられる期待

アスリートに向けられる期待値は、プロ野球を例にするとわかりやすいと思います。

例えば、勝利に対する期待値という点では、チームスポーツなので球団に向けられます。
チームの調子が良い時ほど、ファンの期待値も大きくなり試合を見に来てくれる人の数が増えます。
チームへの期待値が大きいほど、選手一人ひとりが注目を浴びる機会も増えるでしょう。

また野球は、甲子園という日本中の注目を浴びるイベントがあり、人によっては高校時代から多くのファンを獲得する選手も出てきます。
ファンは、その選手がプロになって活躍していくサクセスストーリーに期待をしています。
また、ファンが自分のお気に入りの若い選手を見つけて、その選手がまだレギュラーを掴む前から期待をして応援をします。

さらに野球は、バッティング、ピッチング、守備など個人の見せ場がわかりやすい競技でもあるので、選手個人のパフォーマンスにも期待が集まりやすいという特性があります。
そのため、特定のチームは応援していないけど、特定の選手に期待をして応援し続けているというファンもたくさんいると思います。

プロ野球を例をもとに考えると、アスリートがファンを獲得したいと思った時には、自分はどのような点に期待を持ってもらえるかということも見えてくるのではないかと思います。
多くの人から期待が集まるということは、そのアスリートに魅力があり価値があるということを踏まえてこの後を読んで頂きたいと思います。

期待を得ることがチャンスを広げることにつながる

このサイトは、競技生活とセカンドキャリアを通じたアスリートの人生を応援するサイトですので、ここからはアスリートが自分に集まる期待をどの様に自分の活動につなげていくかという視点で記事を書いています。

期待をしてもらうことが支援につながる

アスリートの中には、自らスポンサーを募って活動のための資金を集める必要がある人もたくさんいます。
大会で活躍して自然とスポンサーが集まる選手は一握りなので、多くのアスリートがスポンサー集めに苦労しています。

このスポンサーを集めるという活動を『期待をしてもらうことが支援につながる』という発想で取り組んでみてはいかがでしょうか。
闇雲に企業にアプローチするのではなく、自分というアスリートは期待する価値があることをアピールすることに専念してみて下さい。
この期待は、活躍して知名度が上がって広告効果が上がるという期待がイメージしやすいと思いますが、決してアピールできる点はそれだけではないはずです。

具体的なスポンサー獲得の戦略については、このサイトのライターの一人でもある本庄遥選手が詳しいのですが、企業に対して具体的なアプローチ方法を知りたい方は、本庄選手のコンサルを受けてみて下さい。

本庄遥選手|アスリートインタビュー

私から言えることは、一度自分自身のアスリートとしての実力や個性、活動内容など、さまざまな視点から掘り下げて自分の価値を明確にしてみるということです。
そこができれば、どのように企業にアプローチを掛けていけばいいか見えてくるはずです。
また、具体的なアドバイスをもらう時にスムーズに話ができるでしょう。

セカンドキャリアこそ期待されることが大切

セカンドキャリアにおいてもアスリートが自分の価値を自覚しておくことは大切です。
自分にはどのような価値があって、それは周囲の期待と一致しているのか。
もし一致していたらセカンドキャリアでも仕事のオファーはすぐに見つかると思いますが、実際はそう簡単ではないでしょう。
スポンサー獲得のための活動と同様に、自分の魅力や価値をアピールして期待をしてもらうことがセカンドキャリアを構築していく上でも求められます。

例えば私の場合なら、剣道の選手としては特別実力が高いわけではなく、もちろん知名度もあるわけではない。
さらに実業団チームを抜けてから始めた仕事が心理カウンセリングなので、その点においての自分の魅力や価値は誰も知らないという状態だったので、自分でホームページやブログを書き続けて仕事の依頼が増えるように働きかけていきました。

このような活動は、どのようなセカンドキャリアを歩む場合でも必要になると思います。
それが会社員だったとしても、自分に期待をして仕事を任せてもらわないと結果を残すためのチャンスさえ得られないので、自分の魅力と価値をアピールして期待を得ることは必要になります。
引退を考えているアスリートや引退後のアスリートには、選手としての自分から競技力を引いた時にどのような魅力や価値があるのかじっくり考えてみて欲しいと思います。

 

期待され続けることはアスリートで在り続けること

私は、アスリートという存在は期待をされるという点が大きな特徴だと思います。
自分に期待してくれている人が多いか少ないかという問題ではありません。
アスリートという道を選んでいる以上は、少なからず応援してくれている人がいると思うのです。
その中で特に身近な人からの応援は、選手が活躍しているから得られているものではなく、その人の人柄、努力をしている姿などを知っていることで得られているものだと思います。

私はアスリートの価値の1つは、これまでの人生で応援してもらえるような活動をしてきた経験があるということだと思います。
競技に打ち込む直向きさや努力をする姿が、期待を集め応援したいという気持ちをひこ起こさせるのです。
実際に引退後も充実した人生を送っているアスリートの人の話を聴くと、競技生活の中で行ってきたように他人に何らかしらの期待をさせる活動を続けていて、応援されているということが良くわかります。

 

引退したアスリートのの日常の言動、具体的な活動、ビジョンなどが、周囲の人の期待を集め、応援してもらっていて、そしてそのアスリートの周囲の人に貢献をしているという循環が出来上がっているのです。
私は、アスリートは現役生活はもちろん、引退後も期待される人であることが人生を切り開く大きなカギになると思いますし、それを続ける習慣を現役生活の中で獲得している人がアスリートだと思うのです。

現役のアスリートも引退後のアスリートも、『期待を集める』という観点から自分の活動を見つめ直してみて下さい。
これから何をしていけば良いかが見えてくると思います。

この記事を書いた人

衣川竜也

衣川竜也

株式会社AXIA 代表取締役
メンタルトレーナー、心理カウンセラーとして大阪を拠点に活動しています。
このサイトでは、主にアスリートのキャリア構築に関する心理的要素について
記事を書いています。

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