スポーツ界の理不尽な人間関係への抵抗力を身につけるために

理不尽な仕打ちから自分を守るには

誰もが理不尽な仕打ちを受けることは避けたいと思っていると思いますが、人生で完璧に理不尽な仕打ちを避けることは難しいでしょう。
スポーツ界でも、指導者と選手、先輩と後輩などの関係の中で、理不尽な対応をしてくる人がいます。
理不尽な人に対して対応できる力を持っておくことは、競技生活の中で余計なストレスを避けることが可能になるので、この記事に書かれていることを参考にして頂ければと思います。。

そもそも理不尽な仕打ちは、抵抗することが難しい相手に対して道理の通らない要求をすることです。
例えば、下記のような関係の中で理不尽な仕打ちは生まれます。

  • 親と子
  • 上司と部下
  • 先輩と後輩
  • 保護者と学校の先生
  • 客と店員
  • 指導者と選手

理不尽さを感じる理由

理不尽な仕打ちをする人は、なぜ通りの通らないことを要求するかというと、到底満たすことのできない心理的充足や本来自分には関係のない要求を満たすことを求めているからです。

理不尽な仕打ちをする人は、自尊心が傷ついたまま、認知が歪んだままであることが多く、自分が受けた行為に対して釣り合わないほどの謝罪を求めたり、相手が非常識な要求に応えようとする様子を見て自分のコントロール欲求を満たそうする傾向があります。

上記のような心の問題を抱えたまま他人と接していると、自分に対して抵抗のできないと感じた人に対しては理不尽な要求をしてしまう可能性が増えるのです。

理不尽な仕打ちに対する抵抗

では、理不尽な仕打ちに負けないためにはどうすれは良いのでしょうか?
それは下記のことに取り組むことが望ましいでしょう。

考えた方を成長させる

本を読んだり、身近な人から学ぶ、などして自分の考え方を確立していきましょう。
自分を支えるための考え方を持っていると、理不尽な仕打ちに対して何が問題なのかわかるようになり、不必要に自分を否定しなくて済みます。

自尊心を高める

何かで成功体験を得たり、誰かに褒めてもらったり、他人の役に立つことをして自尊感情を高めましょう。
自尊感情が低いと、理不尽なことに対して自分が悪いという受け止め方をしてしまって心が弱ってしまうので、根拠なく自分が悪いと思ってしまわないために自尊心を高めることが大切です。

自分の心を癒やす、励ます

自分の心をいやす手段や自分を励ます言葉を持っている人は、理不尽な仕打ちを受けて心が弱りかけていても、ゆっくりでも自分の心のエネルギーを回復させることができます。

これらは、自分の意思で生活の中で行うことができます。しかし、ちょっと難しい、それができないほど今心が弱っているという方におすすめの方法はカウンセリングを受けるということです。

カウンセリングによるサポート

アスリートにとってストレスレベルが高まる前に対応することは、競技生活の中でパフォーマンスを安定させるために大切なことです。
実際に、アスリートがチーム内での人間関係に悩んでスポーツカウンセリングを受けるということもあります。
ストレスが蓄積したままでいることが、自分の健康面はもちろん競技面においてもマイナスであることを自覚していて、早い段階で対処するという意識を持った人ほど、スポーツカウンセリングを上手く使っているように感じます。

カウンセリングは、理不尽な仕打ちに対する抵抗の3つの要素をすべて満たしています。
カウンセリングによって理不尽なことに対する心のケアと抵抗力の獲得を行っていくことは、余計なストレスで競技人生をダメにしないための有効な対策だと思います。
競技生活の中で理不尽な人間関係で悩んでいるという人は、我慢し続けるのではなくカウンセリングなどを利用して早い段階で自分の心をケアして下さい。

この記事を書いた人

衣川竜也

衣川竜也

株式会社AXIA 代表取締役
メンタルトレーナー、心理カウンセラーとして大阪を拠点に活動しています。
このサイトでは、主にアスリートのキャリア構築に関する心理的要素について
記事を書いています。

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