雪丸梢さん|バレーボール
アスリートインタビューの第3回目は、元バレーボール選手でVリーグのKUROBEアクアフェアリーズでプレーをされていた雪丸梢さんです。
雪丸さんは、ご自身が引退後の苦労した経験をもとにアスリートのセカンドキャリアを支援する活動を開始されたばかりです。
雪丸さんの活動は、主に女性アスリートを対象としていて仕事という側面だけでなく、アスリートというキャリアを経験した女性の人生を支援することを視野に入れたものです。
セカンドキャリアをセカンドライフという形で支援の範囲を広げ、女性アスリート、女性の元アスリートの活動を応援していきたいという思いやビジョンを聴かせて頂きました。
プロフィール
雪丸梢(ゆきまるこずえ)
1994年生まれ 27歳
愛知県在住
出身 鹿児島県鹿児島市
主な戦歴
【中学校時】
JOCジュニアオリンピック 鹿児島県選抜 準優勝
【高校時】
国体 5位
【大学時】
全日本インカレ 優勝
五学連選抜対抗戦 優勝、ブロック賞 受賞
九州リーグ優勝、ブロック賞、スパイク賞、最優秀選手賞 受賞
【社会人時】
V2→V1リーグ昇格
V1リーグにて2年間プレー
10歳からバレーボールを始め、13歳で一度バレーボールから離れる。
14歳に転校を機に再びバレーボールを始め、25歳までバレー漬けの生活を送る。
2020年5月に現役を引退
セカンドキャリア
雪丸さんは、バレーボール選手を引退してからどのようなキャリアを歩んでこられましたか?
私は、2020年に引退してからは子供が好きだったので学童で働き始めました。
学童で仕事をする中で、自分がバレーボールで培ってきたことを活かせる道があるのではないかと考えるようになり、女性アスリートのセカンドライフを支援することを自分のライフワーク、そして仕事として確立するための活動を始めました。
なぜ、雪丸さんは女性アスリートのセカンドライフの支援を行っていきたいと思ったのですか?
私自身がバレーボール中心の生活を行ってきて、いざ引退してみるとバレー以外の何かができるのか戸惑いを感じたり、実際に動き出そうとしても上手くいなかったりという体験をしたので、自分が競技生活からスムーズにセカンドライフに移れるような情報配信、アドバイスなどをしていきたいと考えるようになりました。
私のセカンドキャリアはコロナで何もできない時期だったので、無職の期間中すごく孤独を感じ、居場所を求め、焦って求職活動をしてしまいました。
今思うと、もっと自分と向き合って、自分を知って、求職活動を行うべきだったなと思いますが、それもまた選択肢が少なかった故の結果かなと感じています。
仕事も見つかって、結婚もして、、、世の中でよく言われる「幸せ」を手に入れたはずなのにどこか満たされない日常が続いていました。
「幸せってなんだろう」「人生ってなんだろう」「私はどう生きたいんだろう」答えが出せず、ずっとモヤモヤして、人生に物足りなさを感じて、このままずっと生きていくのかな〜と思うとすごく悔しかったです。
自分の意思といえど、いろんなものを犠牲にしてきた競技人生だったこでセカンドライフは思いっきり楽しもうと思っていたのに想像と違いすぎて...。
競技に集中するということは大切ですが、競技にしか目を向けない選手生活の弊害を引退したことによって感じたので、今選手生活を送っている人達やこれからスポーツ選手を夢見てスポーツを頑張っている子供たちに引退後にも明るい未来があるということを示せるような活動をしていきたいと思っています。
雪丸さんは、セカンドライフの学校という企画を立ち上げて活動されていますが、どのようなものなのか教えて下さい。
セカンドライフの学校は、私自身が引退した時、もしくは引退する前にこんなサポートを受ける機会があればよかったなという思いを形にしたものです。
セカンドライフの学校の開校の原点には次の4つを得られる場所にしたいという想いが込められています。
・やってみよう
・ありのまま
・なんとかなる
・ありがとう
これは幸せの4因子と呼ばれるものです。
これらを少しでも高めていくことが幸せにつながると言われています。
「ただ幸せに生きたいだけなのに」それが分からなかった時期があったので、セカンドライフの学校を幸せに近づく場所にしたいと思っています!
具体的な内容はインスタで公開しています。
るのでよかったらフォローして確認してみて下さい。
instagram
セカンドライフをテーマに掲げて活動する中で女性アスリートに伝えていきたいメッセージはありますか?
私が自分の活動を通じて伝えていきたいメッセージは、「自分らしい人生を歩もう」、「選択肢はたくさんある」ということです。
競技力の高い選手ほど、子供の頃から競技中心の生活をしているため、人生の選択肢がたくさんあることを知らないまま大人になっていると感じています。
実際に自分自身がそうでした。
私の活動で多くの選択肢があるということを伝え、その中から自分らしく活動できる道を見つけてくれる人が増えて欲しいと思っています。
私は、セカンドライフの学校という取り組みでアスリートが社会の仕組みを知る機会、じっくりと自分と向き合う機会を提供して選択肢を持つ手助けをしたいと思っています。
また、具体的に行動していきたい人には個人相談を行ってサポートしていきたいというビジョンを持っています。
まだ、本格的に動き始めて2カ月ほどしかたっていませんが、試行錯誤を繰り返しながらも形にしていきたいと思っています。
雪丸梢さんのホームページ、SNS
セカンドライフの学校
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インタビューの感想
雪丸さんは、引退後の生活の中で感じた戸惑いが今の活動を始め、進めていく原点となっているということですが、これから雪丸さんが手探りでキャリアを構築していく体験が競技生活を終えていく女性アスリートにとっての道標となって欲しいと感じました。
引退をした後、ご自身の活動の方向性を見出してからまだそんなに時間が経っていない状態のようですが、雪丸さんの好奇心や行動力で形にして欲しいと思います。
アスリートだったご本人が感じておられる女性アスリートが抱えるセカンドキャリアの課題は、他の女性アスリートが直面する課題でもあるということを感じて活動されているので、雪丸さんの活動が進むほど競技生活の中で女性アスリートがどのように引退に向かっていけばいいのか、どのように新しいキャリアに移行することが望ましいのかということがわかりやすくなっていくでしょう。
私もインタビューを受けて記事を掲載して欲しいというアスリート、元アスリートはご一報下さい。
あなたのデュアルキャリア、セカンドキャリアに関する記事を掲載させて頂きます。
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