スポンサー獲得よりも断然おすすめ!活動費を自分で稼ぐ方法とは

フリーソフトボール選手の本庄遥です。
過去に累計30社以上とスポンサー契約をした経験があります。またクラウドファンディングでは累計250万以上を集めました。
今回の記事は、スポンサー獲得ではなく、自分で活動費を稼ぐことについて記事を書きました。

アスリートに持って欲しい活動費を自分で稼ぐという意識

アスリートがまず、資金集めをしようと思うと「スポンサー」「ファンクラブ」などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
「資金提供をしてもらうスポンサー企業を探して、伸び伸びと競技に集中する。」
競技のみに集中できる環境は誰もが羨むでしょう。しかしながら、セカンドキャリアを考えると良い選択肢だと決めつけるには少し早すぎます。

下記では、スポンサー獲得のデメリット〜おすすめの活動費について執筆しました。

スポンサー獲得のデメリット

別の記事では、スポンサー獲得のメリットについてお話ししてきましたが、今回はあえてデメリットの部分にフォーカスしてお伝えしていきます。

いつ切られるかわからない

一番怖いのが、今回のようなコロナなどの世界的不況に陥った時です。
企業側とも良好な関係を築き上げていたとしても、企業の売上状況によって自分が不祥事を起こしたわけでも、競技成績が悪くなったわけでもないのに契約解除になる可能性があります。
また、一社だけに頼っていたり、ビッグスポンサーが何らかの理由で契約解除になった場合は、メンタル面にもかなり影響し、競技のパフォーマンスに影響を及ぼします。

競技活動に制限がかかる

スポンサー企業も、アスリートに対して募金をしているわけではないので、宣伝効果を見込んでサポートをしています。
仮に良好な関係を築いていたとしても、目標が変われば応援してくれる企業が望んでいる費用対効果を得られなくなる場合もあります。
契約を結ぶ場合にも、相手側の企業に自分の目指している目標を明確にし、契約内容等に齟齬がないようにしましょう。

SNS宣伝に制限がかかる可能性も

大手メーカーにサポートをしてもらっている場合、契約相手以外のウェアは基本的に発信することができなくなります。
自分が好みのメーカーと契約ができればラッキーですが、それ以外の企業との契約はなかなか難しくなってしまうので、注意が必要です。
うっかり他社のメーカーなどを発信してしまい、それがトラブルになって契約解除を余儀なくされるケースもあるので、気をつけましょう。

おすすめの活動費の稼ぎ方

この章では、かなり現実的なお話をしていきます。
あなたは、世の中のお金の回り方を想像してみたことはありますか。
基本的には全て需要と供給で成り立っています。ということは需要があることさえすれば、お金(活動資金)を手に入れることができます。
代表的なお話しから紹介をしていきます。

会社員になる(デュアルキャリア)

会社員になるなんて選択肢はないという方。
ちょっと待ってください。ここ数年、コロナの影響もあり、働き方が随分変わってきました。中には完全リモート(場所を問わずに働ける環境)の導入やフルフレックス(自分で決まった時間働ける)の会社も増えています。
さらに、デュアルキャリアを応援する企業や、アスリート支援に興味がある企業も増加してきており、大会期間中に特別休暇を認めてくれる会社もあります。会社員の最大のメリットは「安定」です。
お金の不安を一切せずに競技に打ち込める唯一の選択だと思うので、まずは検討してみることもおすすめします。

フリーランスとして活動する

 

二つ目はフリーランスになることです。
会社員よりは不安定感があるイメージがありますが、軌道にさえ乗れば一番自由に活動することができます。
トップレベルで戦う選手ほど、海外遠征や大会が多いので、とっておきの方法です。
どこの企業にも属していないので、スポンサーをしてもらう際にも条件さえ合えば比較的承諾しやすいところも特徴です。
スキルがないうちは、会社員やアルバイトと並行して副業として初めてみて、軌道に乗ってきたら独立するルートも良いでしょう。

起業する

アスリートのほとんどが気がついていないのが「現役期間はゴールデンタイム」という事実です。
アスリート同士だけで話をしていると、自分がいかに周りから興味を持たれやすく面白いと思ってもらえる人間なのかを把握できません。
しかし、一歩外に出てアスリート以外の方に触れてみてください。きっと多くの方があなたの活動に興味を持ってくれると思います。
アスリートは現役期間中「私は〇〇の選手です。」と自己紹介ができます。
過去にやっていたスポーツを話すよりも何倍もインパクトがあり、それだけで注目をされる可能性が一気に上がります。
さらに、競技だけでなく起業して社長をしていると言うとさらにレバレッジがかかるでしょう。
アスリートのうちに起業をするメリットは、現役期間のゴールデンタイムをしっかり有効活用することにあります。
稼ぎ方はフリーランスと同様に、スキルアップをして手に職をつけるパターンでももちろん構いません。あるいは、自身の競技を生かしたサービス(ボクサーがトレーナーをする、サッカー選手がスクールを運営するなど)を提供するのもおすすめします。

スポンサー獲得に焦らず、冷静にキャリアを見つめ直す機会を

最後に伝えておきたいことがあります。
それは、スポンサー獲得は決して悪なわけではありません。
しかし、私の友人を含めた多くのアスリートがコロナウイルスの影響でやむを得ず契約解除になってしまった人たちをたくさん見て来ました。
新しいスポンサー獲得に力を入れるためにサポートした方もたくさんいます。
しかし、スポンサー獲得がうまく行かない人の多くは需要と供給の関係を無視して、募金してもらおうと企んでいる人たちです。

スポンサー獲得は過酷です。数社送ったくらいでは、一社も契約できない可能性も十分あります。
それでも諦めずに連絡をして、想いを伝えて、相手が納得し、運よくお金に余裕がある企業に出会えたら、初めてそこで支援してくれるのです。
それを考えると、決してスポンサー獲得がベストな生き方だとは到底言えません。また、短命なアスリートのことを考えると、セカンドキャリアを意識して、会社員として活動することも非常に賢い戦略ではないでしょうか。
アスリートの期間は、長いようで人生の一部にしかすぎません。だからこそ、一番自分が競技に集中できる環境を自ら作り上げることが大事なのではないでしょうか。

今回は、スポンサー獲得をあえてネガティブに捉えて、それ以外の方法を考えられるようにお話ししました。
ぜひ、スポンサー獲得以外の方法で活動資金を稼ぐ方法を探してみてくださいね。

この記事を書いた人

本庄遥|ライター

本庄遥

フリーソフトボールプレーヤー
世界中を駆け回るフリーソフトボール選手
 「90 English」 執行役員 CHO /「ワークスルー」マーケティング責任者

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