自己肯定感が低い人は自分の〇〇を知らない

自分の強みを知っている人は自己肯定感が高くなる

今日は、強みと自己肯定感についての話です。

心理学の研究では、自己肯定感が高い人は自分の強みを知っていると言われています。
私は、この強みを理解するということをとても重要だと思っていて、カウンセリングやコーチングの中でも、クライエントの強みは何かを考えながら話を聴いています。

特にアスリートのセカンドキャリアにおいては、現役生活の中で活かせていた心理的な強みがあるのに、それがほかの仕事でも活かせるという感覚がないため、競技を離れたことで自己肯定感が低下していることもあるので、強みを自覚することとそれは競技生活でもセカンドキャリアでも通じるものだということを知っておいて欲しいと思っています。

■日本人は自分の強みについて自覚が弱い

実は、日本人は他の国の人に比べて自己肯定感が弱いそうです。
欧米人はアジア人よりも自己肯定感が高く、日本はアジアの中でも中国や韓国に比べて自己肯定感が低いのです。

私は、自己主張をすることが良しとされる国民性と忍耐力や謙虚さを美徳として協調性を重視する国民性の違いが、自分の強みを自覚する意識の差になっていて、それが自己肯定感の高さにもなっているのではないかと思います。

子供のころから自己主張をすることが大切だと言われ、集団の中で自分という個性を認知してもらうことを意識して生活している人と、忍耐や謙虚さが大切で、集団の中で目立たないようにしていることを意識して生活している人とでは、自分の強みを自覚する必要性に差が出ます。
これは、国民性の違いだけでなく、日本の中でも生まれ育った家庭によって違いが出ていることは、カウンセリングやコーチングをしていると感じることです。

大人になっても競技生活をしているアスリートは、比較的自尊心が高い人と感じることが多く、家庭でも自信を持てるような働きかけを親が子供にしている傾向が高いと感じます。
反対にうつ病や不安症、摂食障害などを抱えている人の場合は、家庭に世間体を気にしすぎる風潮があり、子供の頃から周囲から悪い印象を受けないように気にしながら生活している傾向が強いと感じます。
自己肯定感が低いと心が不健康になりやすいのですが、そこには自分の強みへの自覚がなく、自分を肯定する理由を持っていないことが関係しているでしょう。

■自分の強みを知る方法

私は、あるスポーツアカデミーのスタッフを対象とした研修会の中でも、子供を指導する上で必要な知識として、自己肯定感と強みの話をする予定になっていて、そのために再度いろいろとしらべなおしていたところ、面白いツールを見つけました。

それは、リクルートが無料で行っている自分の強みを確認できるテストです。
“グッドポイント診断”というツールなのですが、今回添付している写真は、私がこのツールを使って診断した結果です。
リクルートのサイトにユーザー登録が必要ですが、診断自体は大体30分くらいでできると思います。

https://next.rikunabi.com/goodpoint/

サイトへの登録が面倒だという方は、アマゾンでストレングスファインダーの本を買って診断して見て下さい。
ストレスグスファインダーは、アメリカのギャラップ社が開発したもので、リクルートのグッドポイント診断が18の特徴から5つの才能を診断できるのに対して、ストレングスファインダーは34の特徴から5つの才能を診断することができます。
私は、こちらも過去に試してみましたが、結果はグッドポイント診断と似たような感じでした。

https://amzn.to/3AEgu7W

自己申告で行う心理テストは、どうしても多少はバイアスが掛かってしまいますが、できるだけバイアスを排除しようという仕組みになっていたので、ある程度確かな結果が出るのではないかと思います。
興味のある方は試してみて下さい。
特に学生には、これから社会に出ていく前にやっておくことをお勧めします。

この記事を書いた人

衣川竜也

衣川竜也

株式会社AXIA 代表取締役
メンタルトレーナー、心理カウンセラーとして大阪を拠点に活動しています。
このサイトでは、主にアスリートのキャリア構築に関する心理的要素について
記事を書いています。

■Homepage  ■Facebook  ■twitter

この記事を読んだ人は
こんな記事も見ています