一般人が人気ブランドを作り上げた思いと方法

愛知県安城市桜井町という小さな町で、スポーツショップを経営している古海裕識です。
スポーツショップ経営のかたわら、YouTube投稿を行い、チャンネル登録者2万人以上、SNS合計フォロワー4万人以上を獲得しました。
5年前にオリジナルブランド「SAKURA」を立ち上げました。今ではブランドの収益が大きな収入源のひとつです。
今回は「一般人が立ち上げたブランドが人気を得るには」どうしたら良いかをお伝えします。

自分のブランドを立ち上げる時に感じる「壁」を超える方法

どのジャンルでも、ブランドを立ち上げることは難しいと思う方がとても多いです。そのほとんどは「立ち上げても人気を得る方法が分からない」ことが理由です。
確かに5年ほど前までは、ブランドの立ち上げや運営は簡単ではありませんでした。
しかしSNSが発達した現代では、世界中の人たちがターゲットになりますし、無料アプリで簡単にネットショップを作成し、商品を販売することができるので、近年は一般人が立ち上げたブランドが人気を得るケースがとても増えました。私の立ち上げたブランド「SAKURA」も、立ち上げからわずか5年で年間数百個のグラブや多数のアイテムの販売ができるようになりました。

このように、ブランドの立ち上げはとても簡単にできますし、取り組み次第で人気を得ることも可能です。

オリジナルブランド「SAKURA」が人気を得た理由

オリジナルブランドが人気を得るために、特に必要なことが2つあります。

1つ目は、自分が商品を販売しようと思っている市場でどのようなニーズがあるかを調べることです。あたりまえだと思う方もいるでしょうが、意外と出来ていないことが多いです。
例えば、SNSなどのツールを用いてターゲットのニーズが「低コストで便利なもの」と知ったとします。この場合「低コスト」が条件になりますよね。商品に便利な機能を多く付けようとするあまり商品のコストが上がってしまうと、いくらいい商品でもお客様には買ってもらえません。

このように、製作者の「作りたいもの」を作ってしまうと消費者のニーズからはずれ、満足してもらえません。ターゲットのニーズを確実にとらえ、純粋に商品へ反映させることが大切です。

2つ目は、他にはない価値を生み出すことです。
ブランドの立ち上げは、多くは誰にも知られていない状態から始まります。この場合、ブランドや商品に価値があると思ってもらえなければ購買につながりません。特徴的な見た目またはネーミングをしていることや、かゆいところに手が届く便利な機能があるなど、消費者が付加価値として感じるものは多くあります。どんな付加価値をつけるか考え、それが唯一無二であればあるほど購買につながります。

私のブランド「SAKURA」は、日本人には親しみがあり、外国人には興味を持ってもらえるブランド名と、桜の花びらを商品のモチーフにすることを付加価値としました。
理由は、前述した両立の難しい2つの条件を満たすためです。ブランド立ち上げ前におこなった独自の調査で、お客様のニーズによって、ブランド名や商品の形を指定されることは少ないと確信しました。
そのため、お客様のニーズに応えながら特徴的なネーミングと見た目を両立できる「SAKURA」をブランド名にしました。

お客様の「声」を聞く大切さ

ブランドの運営では、いくつかの壁を経験するものです。
商品開発がうまくいかない、販売拡大ができないなど理由はさまざまですが、そんなときはお客様の声を聞くと良いです。直接お聞きするのも良いと思いますが、SNSが盛んな現代では、お客様が自発的にブランドや商品の感想を投稿していることがあります。
SNSは自由に発信ができるため、直接の質問よりお客様の本心を聞けます。もちろん批判もありますが、高評価をもらえることも多いです。
私は「なぜ高評価をもらえたのか」が大事だと考えます。批判に目がいきやすいですが、これはとても危険です。ブランドや商品のコンセプトが変わる原因になり、お客様が混乱してしまうからです。
このようなことから、ブランドの運営がうまくいかなくなることも多いので注意しましょう。
対照的に、高評価や改善提案を受け入れることはブランドが発展する良い機会になります。
「このコンセプトならもっとこうしてほしい。」
「商品のここが良かった。」
これは、ブランドが自信や独自性を持つのにとても必要な意見です。何より製作者がつくりたいものとお客様のニーズが合うきっかけになります。
ネガティブな意見は教訓程度に、ポジティブな意見を取り入れることがとても大切です。

熱狂的なファンを獲得する

最近はSNSが盛んになり、お客様の意見を目にする機会が増えました。前述した通り、SNSで見つけたお客様の意見は、本心であることが多くブランドを成長させるのにとても大切です。
SNSはお客様と交流ができる、良い機会にもなります。高評価や改善提案をしてくれたお客様とは、積極的に交流をしてください。
「高評価いただけて、とても嬉しいです。」
「これからも試行錯誤を繰り返し成長します。」
このように返信を受けたお客様は、「自分の発信や気持ちを見てくれた」と嬉しくなります。もっとブランドのために発信しよう、と思ってもらえることも多いです。
これが熱狂的なファンを獲得する第一歩となります。
熱狂的なファンの中には、宣伝や拡散を積極的にしてくれる方もいます。こういう方を多く獲得できれば、ブランドがスムーズに成長します。
手間だと思わずお客様との交流を大事にすることが1番の近道です。

しかし、お客様の中には注意が必要な方もいます。ブランドとお客様ではなく、個人としての交流を求める方です。この場合もブランドに対する思いが強いのは同じですが、仲良くなるにつれて、ブランドや商品の方向性をその人が決めようとする危険が出てきます。
自分のブランドを守るために、必要以上の交流には注意してください。

一般人が立ち上げたブランドだから人気を得る

一般人が立ち上げたブランドは、大手メーカーに比べ「お客様と距離が近い」利点があります。お客様が一緒に商品を作るという感覚になれるのは、一般人が立ち上げたブランドだからこそです。
また一般人が失敗しても、社会的に大きな影響がないので、大手メーカーではできない大胆な挑戦ができます。この大胆な挑戦が、今までにない商品を生み出したり、新たなファンを獲得するきっかけになることもあります。
お客様の声を大切にし、ニーズに応えた商品を製作することで、お客様に満足してもらえます。満足したお客様は、また自分たちの声を聞いてもらおうと情報を発信してくれます。この状態になれば、新たな商品やアイデアがたくさん生まれます。
お客様との関わり方で、多種多様に進化できるのが、一般人が立ち上げたブランドの最大の武器であり、互いの距離が近いから人気を得られる大きな理由です。

最後に伝えたいこと

ブランドの立ち上げは、昔ほど難しくはありません。
誰でも情報は得られるし、商品販売ツールもたくさんあります。SNSを利用すれば、お客様とつながることも簡単です。必要なのは、「どれだけ真剣にお客様と向き合えるか」です。
自己中心的に商品を製作しても、お客様には満足してもらえません。お客様本位になり過ぎても、ブランドのコンセプトがぶれる危険があります。うまく関係を築きながらブランドを成長させ、お客様と一緒に商品開発をすることがとても大切です。
一般人だからこそ「お客様と距離が近い」利点を最大限使い、あなたの立ち上げたブランドをもっと好きになってもらいましょう。自分の声を聞いてくれる、ニーズに応えてくれるとお客様が思えば、きっとたくさんの方に応援してもらえます。
あなたの立ち上げたブランドがお客様と共に大きく成長することを、心から願っています。

 

この記事を書いた人

古海裕識|ソフトボール

古海裕識

KBスポーツ 代表

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